捨てないパン屋特集

働きすぎる日本人と時短勤務なヨーロッパの人々

ブーランジェリー・ドリアン」のインタビュー記事特集!捨てないパン屋さんがヨーロッパで衝撃を受けたことについて聞いてみました。

 

 

田村 陽至(たむら ようじ) 
広島市南区生まれ。北海道や沖縄で山ガイド・環境教育の修行後、モンゴルに2年間滞在し、エコツアーを企画。2004年からパン屋「ドリアン」を経営。2012年に1年間休業してフランスで修行。

 

ヨーロッパの人は働かない?!

−−ヨーロッパに行って衝撃を受けたことはありますか?

ヨーロッパの人は働いて無さ過ぎですよね。

例えば街中にカフェがあるとして、朝にお店をオープンするんですが、おじさんは椅子に座ったままです。

近くのお店でランチを食べる時も、みんな普通に飲んでます。土曜日や日曜日はもちろん働いていないし、何かがあったらすぐお休みになる。

そして、夏場はバカンスでみんなどこかへ行ってるし、この違いは何なんだろうって思いました。

 

それまで日本は先進国だと思ってましたけど、違うなって気付きました。食べ物も交通機関も遥かにヨーロッパの方が良いです。

しっかり休みを取ってるし、時間の使い方も大人。

バブルのときは日本が一瞬先進国だったんですけど、もはや違うな。って言うのがショッキングでした。

 

日本が勝っているのは、文房具や郵便物とかで他のものは劣っていると思います。本当に日本は惜しい国ですよね。

ヨーロッパの電車の乗り方とかをなぜ見習わないのかなと思います。

なぜ改札にこだわるのかとか、なぜわざわざ切符を買わなきゃいけないのかとか、手間なことをなぜこだわるのかとか。

 

たぶん、ヨーロッパは公務員の数が日本の1/10くらいだと思います。

役場も休みまくっているし、バカンスを取るからお金が回っているんですよ。みんなが休むと田舎でお金を使うから、田舎が活気が出てくるんですよね。

海が綺麗なところや食べ物が美味しいところに人やお金が集まっています。

 

残業をして終電まで働き詰めになる日本人がいる一方で、働く時間を短くして夏にはバカンスを取るヨーロッパの人々。

時間や仕事に対する考え方がまるで違います。

ヨーロッパの幸福度が高いのは、仕事に掛ける時間を減らして、家族や友人と過ごす時間を多く取って、心に余裕を持ちながら生活しているからなのではないでしょうか。

ABOUT ME
RORO
フリーランスのライター。大学卒業後、ピースボートで世界一周の旅に出る。「ソトコトオンライン」で連載記事執筆、「TABIPPO.NET」でイベントレポート執筆・編集を行ったのち、現在はSAGOJOライターとして活動。半農半Xを目指し農ある暮らしを取り入れ中。これまでの経験をもとに「自分らしく生きる」をテーマとしたコンテンツをお届けします。