捨てないパン屋特集

おばあちゃんから産まれてきたと言われて育つ、モンゴル・カザフ族との出会い

捨てないパン屋さんシリーズ第4弾目!今回は捨てないパン屋さんがモンゴルで出会ったカザフ族についての記事を紹介していきます。

 

田村 陽至(たむら ようじ)
広島市南区生まれ。北海道や沖縄で山ガイド・環境教育の修行後、モンゴルに2年間滞在し、エコツアーを企画。2004年からパン屋「ドリアン」を経営。2012年に1年間休業してフランスで修行。

 

おばあちゃんから産まれてきたと教えられて育つカザフ族

−−モンゴルで印象に残っている出来事はありますか?

去年、15年ぶりのモンゴルに行きました。

モンゴルの西の端・カザフ族が住むところに行ったんですけど、すごい驚く出来事がありました。

その場所にはゲルが何軒か建ってて、おばあちゃんとお嫁さん、3姉妹の女の子がいました。その女の子たちは、自分たちはおばあちゃんから産まれて来たと思ってるんですよ。そう教えられて育ってきてるんです。

 

その村出身の子が通訳で付いてきてくれたんですが、

20代だから真実を知っているので、本当はお母さんから産まれきたんだよと女の子たちに伝えたら、お姉さんに向かって本気でキレていて、自分たちはおばあちゃんから産まれてきたと本気で信じてるんですよ。

そこの民族はそういうシステムで、お母さんは辛いんですけど、おばあちゃんになったときに、常におばあちゃんの周りには子供たちが戯れているんですよ。

だから歳を取った後にないがしろにされるとかがないんです。

 

死ぬ時はみんなに囲まれて死ぬ。こんなところがあるんだってびっくりしました。お母さんとは呼んでるんですけど、産まれたのはおばあちゃんだと思ってるんですよ。

おばあちゃんから産まれてきたと言われて育つカザフ族には驚きましたが、世界にはもっとすごい民族もいそうですね。

 

旅するパン屋さんのモンゴル旅の話はこちら。
捨てないパン屋さんの旅「モンゴル編」

ABOUT ME
RORO
フリーランスのライター。大学卒業後、ピースボートで世界一周の旅に出る。「ソトコトオンライン」で連載記事執筆、「TABIPPO.NET」でイベントレポート執筆・編集を行ったのち、現在はSAGOJOライターとして活動。半農半Xを目指し農ある暮らしを取り入れ中。これまでの経験をもとに「自分らしく生きる」をテーマとしたコンテンツをお届けします。